Maine coon age table(メインクーン月齢表)

★月齢 0ヶ月~1ヶ月目 体重 約80g~500g★

仔猫は母猫の体内で60日育ち生まれてきます。生まれた時の体重は普通の猫と変わらず80グラム前後です。中には血筋や遺伝で100グラムを超え130グラムで生まれてくる個体も有ります。

生れて母乳で育つ時期は母猫が排泄の処理をしますが、離乳食が始まると猫用トイレの訓練が始まります。

※生後4週目頃から、母猫の母乳から離乳食に変わります。

★月齢 1ヶ月~2ヶ月目 体重 約500g~1.0kg★

少し大きい感じはしますがまだまだ普通の仔猫です。手や足などの骨格がしっかりして大きい感じがします。
動きも少しずつ活発になり、兄弟姉妹達とちょこちょこっと遊びだしこの頃に遊びの中で噛まれると痛い、爪を出されると痛いなどを覚え人や猫を噛んだり爪を立てることはイケない事を覚えます。

※食事:マザー&ベビー「パテ・ドライフード」1日に3~4回

また食事では摂取しにくいビタミンDを取るために日光浴もさせてください、骨の成長を助けるためにカルシウムやビタミン剤などのサプリメントを使うのも良いでしょう。

★月齢 2ヶ月~3ヶ月目、体重 約1.0~1.5kg★

活発になり大きくなった感じはしますが、体格的には少し大きい仔猫…この時期から、新しい家族の元に巣立つ時期です。人と同じく人見知りの仔も居れば全く動じない仔もおります。

※食事:マザー&ベビー「パテ・ドライフード」1日に3~4回、4ヶ月に入るまでは特に食事には気を使いましょう。

この時期にしっかり栄養を取らなければ骨格や脳などにも影響がでます。犬種がかかると言われるクル病(骨軟化症)など発症の恐れも有ります。1週間で100g以下の増加の時は「ヤギミルク」や自然食「うずらの卵、馬肉、鶏肉、レバー」など高たんぱくなものを与えてください。基本1週間で100g以上の増加を目指しましょう。

★月齢 3ヶ月~4ヶ月目 体重 約1.5kg~2.5kg★

 急成長する時期です。尻尾の毛なども伸びだします。見た目が大きく感じます。赤ちゃん顔から少し大人の顔つきにかわり活発に動く時期でも有るので、栄養価の高い物を食べさせましょう。
また、この時期より乳歯から永久歯に変わり始める時期に入ります。なんでも噛みたがるので、コンセントプラグなど噛まれたりしてはいけないものは噛まれない様に保護・隠すなどの対策をして下さい。噛み噛み用のおもちゃなど与えると良いでしょう。歯の生え変わり時期は生後3ヶ月~6ヶ月頃まで続きます。

※食事:この頃からキトンに変更。「パウチ・ドライフード」はこの時期からドライフードの置き餌も良いでしょう。その他にドライフードにパウチを混ぜたものを2~3回与えましょう。この時期からオールステージのフードを与えるのも可能ですが、与える場合はカルシウム不足になる可能性が有るので、フードとは別にサプリや自然食「ペット用煮干し、ヤギミルク」などを与えてください。

引き続き体重の増加が著しい時期です。栄養管理をしっかりしてください。

★月齢 4ヶ月~5ヶ月目 体重 約2.5kg~3.5kg★

とても活発になる時期です。骨格がしっかりして見た目は大人っぽくなってきます。成長期で日に日に大きくなっていきます。
遊びもダイナミックになります。壊されては困るものなどは置かないようにしましょう。特に棚上・卓上に置いておくと落とされることは多々あります。仔猫自身のけがにもつながってしまう場合もあります。

※食事:引き続きしっかり与えましょう。

★月齢 5ヶ月~6ヶ月目 体重 約3.5kg~4.5kg★

毛が伸びて見た目にはとても大きく感じます。胸元や尻尾の毛が伸びてきて少しメインクーンらしさがでてきます。
早い仔猫はこの時期に乳歯から永久歯に変わっています。

※食事:この時期から食が細くなる仔が居ますが喜んで食べる物を見つけて食べさせてください。

★月齢 6ヶ月~7ヶ月目 体重 約4.0kg~5.0kg★

胸元や尻尾の毛にボリュームが出てきて、メインクーンらしくなってきます。

殆どの仔猫は歯が永久歯に生え変わっております。永久歯になった歯はこの先一生使い続けることになります。歯のケアもこの時期から無理なく行うことが良いでしょう。
1歳~2歳で歯肉炎など発症する仔もいます。歯のトラブルは内臓にも負担がかかります。歯磨きの苦手な仔にはサプリメントなどもございます。

※食事:好みが出てきて好き嫌いが出るかもしれません。バランスよく与えましょう。

★月齢 7ヶ月~8ヶ月目 約4.5kg~5.5kg★

この時期から少し成長か緩やかになってきます。体の内部では骨格がしっかりしてきます。この時期の大きさはメインクーンとは別の猫より、長さや高さが出てきます。だいぶメインクーンらしくなってきた感じです。

大きく育てるには食事だけではなく運動も必要です。

※食事:この時期から余り体重の増加が無くなる仔がいますが焦らずバランスの良い食事を与えてください。

★月齢 7ヶ月~8ヶ月目 約4.5kg~5.5kg★

個体にも寄りますが、この時期から身長・体重の伸び悩みや食欲の減退など目に見えた成長をしなくなってくる時期です。メインクーンの成長期は長いので個体差や遺伝などにも寄りますが、大きさの見極めはまだまだ先です。

※食事:フードを余り食べない時は、置き餌以外にもパウチ餌などを使い1日に数回に分けて与える事も良いでしょう。

★月齢 9ヶ月~10ヶ月目 体重 約5kg~6.5kg★

この頃には鼻から尻尾の先まで1m程になる仔もいます。性格やお顔も個性が現れる時期です。
性格も青年期に当たる為、叱り過ぎたりすると臆病な仔になってしまいます。仔猫本来の性格を重視しつつ大らかに見守りましょう

※食事:引き続きしっかり管理して下さい。個体によりますが体重が減る仔もいますが、焦らず今まで通りの食生活で育てましょう。

★月齢  10ヶ月~11ヶ月目 体重 約5kg~7kg★

骨格がしっかりし、お顔も大人のお顔になり見た目にはメインクーンとすぐに分かるようになります。やんちゃなお顔や穏やかな顔立ちの仔もいます。
色んな事に興味深々な仔が多く、押戸などを開けようとする仔もいます。
他にもおやつなどの置き場を認知しセルフおやつをする仔もいるようです。

★月齢  11ヵ月~12ヶ月目 体重 約5kg~7.5kg★

目に見えた成長はしなくなりますが、毛質や長さ、骨格、筋肉はまだまだ成長します。体重は最終的にはまだ2kg~3kgは大きくなります。メインクーンの成長期間は3~5歳までで、まだまだ成長の可能性は大きいです。

1歳までの食事管理や運動量によって骨格をしっかり成長させる事により大きく育つ可能性がございます。


☆成長の伸び悩み食事について☆

メインクーンを飼われる方たちには「大型猫が好き」「大きなメインクーンにあこがれを持つ」などを理由に飼い始める方が多い様ですが、個体によっては大きくならない仔もいます。
親猫が小ぶりだったり、食が細く栄養が行き渡らなかったり、虚弱体質で中々大きくならない仔もいます。ですがフードや自然食などの工夫することによって大きく成長することもあります。
また、メインクーンなど大型猫は成長期が長いため出来る限り3歳まではキトン用のフードを与えてください。オールステージの場合はサプリメントや自然食などを与えましょう。


以上は、一般的なメインクーンの体重の目安です。これを参考に育ててみてください。女の仔と男の仔の個体差もあり、稀に女の仔では上記の-1kgの成長の仔もいます。当キャッテリーの男の仔は生後7ヶ月頃までは平均+1kgの仔が多いです。大きい仔であれば生後2ヶ月で2~2.5kgになります。
その他にもメインクーンは寂しがりやさんです。特に夜はそばに居てあげて下さい。人がいない事によって夜泣きをする仔が居ます。猫は夜行性です。そのため日中は寝ていることが多いです。寝ている時は起こさず寝せてあげて下さい。日中ならば寝ながらいい仔にお留守番ができます。
また、寂しさから食欲低下やストレスにより免疫力が無くなり下痢などの病気なる事もあります。

当キャッテリー出身の5歳以降の平均体重 

♂ 男の仔
鼻~尻尾の先までの長さ:90cm~1m10cm
体重         :6kg~11kg
♀ 女の仔
鼻~尻尾の先までの長さ:80cm~1m
体重         :4キロ~6キロ



☆避妊去勢手術について☆
大型猫種は普通の猫種と違い成長期が長く3~5年かかるため、避妊去勢も出来るかぎり遅くしてください。メインクーン以外の猫種なら6ヶ月程度で行う事も出来ますが、大型猫種はマーキングや発情期などの理由で早める場合でも10ヶ月以降、出来れば1歳以降の避妊去勢にしてください。早めに行う事はまだ未熟な個体にはかなりの負担になりますし、仔猫の体が成長しきっていない状態なため血管が細いままです。早い時期に避妊去勢をすると尿路結石の原因にもなります。他にも体重が足りないと手術に耐えられる状態ではありません。
獣医師の中には大型猫種に対しての知識が無い方もおり「早い時期の避妊去勢の方が麻酔が少なく済むので個体への影響が少ない」と勧められる事がありますが、絶対やめてください。大型猫種の知識がある獣医師は1歳過ぎまで避妊去勢は待ちます。また腕の良い獣医師は、女の仔で手術時間が5~10分で終わり2針程度の傷で済み、男の仔は3~5分程度で縫わなくてもよい大きさ1cm以下㎜単位の傷で済みます。

避妊去勢手術を受ける際には、必ずご相談ください。
食事不足や猫にそぐわない生活の環境、早すぎる避妊去勢手術が元でストレスにつながりFIPを発症する可能性にもつながります。

もし仔猫を育てる過程で何困った時や不安な事があれば、私が知りうる限りでアドバイスを致しますのでお気軽にご連絡ください。よろしくお願い致します